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超音波検査

腹部超音波検査とは 

超音波は人間の耳には聞こえない高い周波数の音波で、一定方向に真っすぐ進む性質があります。これを利用して腹部に超音波をあてて、そこから返ってくる音波を受信し、コンピュータで処理して診断するのが腹部超音波検査です。

自然界ではイルカやコウモリなどは超音波を出して行動していることはよく知られていますし胎児の検査にも使われていて安全な検査です。ちなみにCT検査はX線、MRIは磁気を使います。超音波の反射には組織の性質によってそれぞれ決まったパターンがありますが、腫瘍、炎症、胆石などは周囲の正常な組織と性質が異なるため超音波画像では正常な組織との間に境界ができ、病気を見つけ出すことができます。

腹部超音波検査でわかること

この検査でよく観察できる臓器は、肝臓、胆嚢、腎臓などです。周囲の血管、リンパ節、胆管なども観察できます。

なかでも胆石、肝臓腫瘍の発見に有用です。胆石は、何らかの症状を認めずに検診で初めて指摘される場合も多く、約3割は生涯無症状で経過するといわれています。肝炎ウイルスなどが原因となっている慢性肝炎は、肝硬変や肝臓がんが発症する確率が高いので経過観察の方法として超音波は有用です。

超音波は骨や空気を通過しないので超音波画像は作れません。したがって胃や腸は内部にガスが多いので検査にむきません。胃腸の検査には内視鏡検査が最も有効です。

当クリニックの超音波検査では頸動脈、子宮、卵巣、乳腺、甲状腺、前立腺などの検査は致しませんのでご了承ください。

検査結果の判定

胆石や腫瘍があれば超音波で画像が作られます。胆嚢内は胆汁があるため黒く映し出されますが、胆石があるとその部分が白く映り、さらにその後方に黒い陰ができます。ポリープの場合は白い像だけなので胆石で無いことがわかります。肝臓では血管腫はうすい白い像となり、がんなら周辺に黒い輪郭ができ内部はモザイク状になります。

腹部超音波検査の手順

  1. おなかを出しズボンやスカートは腰の骨くらいまで下げます。検査台に仰向けになり、両手を頭の方にあげ、手枕をした姿勢をとります。
  2. 皮膚と音波を出すプローブの間に空気が入らないようにゼリーを塗ります。
  3. プローブをおなかに当て、肝臓、胆嚢など臓器画像をモニターで観察します。この検査はX線を使用しないので被爆の心配はなく安心して受けられます。検査時間は部位によって異なりますが通常5分くらいです。
  4. 終了したらゼリーをふき取ります。無色無臭で自宅での入浴も通常通りで問題ありません。

検査を受けるときの注意点

  • 前日の夕食は普通ですが、当日の朝食は禁止です。
  • 常用薬は飲んでもかまいません。
  • 検査着に着替えずに行ないますので、ワンピースやボディースーツなどは避けて、腹部の出しやすい服装を選びましょう。
  • 検査中軽い腹式呼吸や深呼吸などをお願いすることがあります。
  • おなかにガスが多く存在すると、画像がよく見えません。食事の後では胃や腸の中にガスが発生しやすいため、絶食の状態で行ないます。
  • 胆石発作や胆嚢炎などでは緊急で行うこともあります。

検査料金

1割負担 約800円
3割負担 約2400円

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